今回の「四国地区選手権」もドリーム戦はダブルで行われ、初日は「なるちゃんドリーム 土屋圭市杯」、2日目は「スマイル君ドリーム」と、それぞれ鳴門、丸亀のマスコットキャラクターの名を冠したタイトルとなっている。支部別でみると、両カードとも香川、徳島それぞれ半数ずつという構成。男子が多い中にも、初日に2名、2日目に1名の女子が加わっている。単に《強さ》や《知名度》で選んだというより、バラエティ性のあるメンバー構成になったとも受け取れる。

 さて、今さらながら、ドリーム戦の得点は、1着12点、2着10点、3着9点、4着7点、5着6点、6着5点となっている。1着を取っても予選の1着より2点増しというだけであるのに対し、6着になっても5点もらえるということは、予選の3着には届かないが、4着以下になることはないということ。また、邪推ながら賞金も飛び抜けているわけでもなく、そして初日でまだ自信をもってSはいけないであろうことから、何が何でも勝ちにいく…というレースと決めつけるべきではないだろう。…こう書くと、まるでドリーム戦の価値を下げているように思われるかもしれないが、あくまで客観的な条件を述べただけで、ドリーム戦が初日、2日目とそれぞれ最大の目玉カードであることは変わらない。それに、今回のメンバーはバラエティに富んでいる。勝ち負けも当然大事だが、まずはメンバーそれぞれが、それぞれの持ち味を出して戦う様子が魅力といえる。

 前置きはこれぐらいにして、初日「なるちゃんドリーム 土屋圭市杯」を展望してみよう。

 絶好枠に選ばれた烏野賢太は、前回当地の昨年10月に優勝を決めている。この時、「早めに仕上げれば、シリーズの組み立ても変わってくるとわかった」と、優勝後のインタビューで話している。これがきっかけになったのか、昨年12月には、若松の一般戦もピンラッシュで制している。ナイター場での優勝実績が続いている点からも、このドリーム戦ではしっかりインから人気に応えてくれるか。

 2号艇の重成一人は、初日に1着を取るケースが目につく。初日に限定して直近20走をみても、7件を1着としている。加えて、ドリーム戦の直近20走をみても、1着10件、2着2件と、やはり1着に偏っている。このドリーム戦でも、地元勢ではもっともいい枠をもらったこともある。2コース主張して、テクニカルな差しで烏野賢太の懐をえぐるか。

 さて、この内枠両者は枠番を主張するとして、3コースは岸恵子がすんなり取れるだろうか?右隣には木村光宏が構え、さらに5枠には瀬尾達也が控えている。両者が動いてくるなら、岸恵子は入れてダッシュ戦に持ち出すか、あるいは枠番を主張するか…。ただ、最近の木村光宏は、3カドを多用する傾向がある。ここで3カドは難しいだろうから、4コースのカドで腹をくくるか。いずれ、ここでの進入は枠ナリを想定しておいた方が無難だろう。そうなると、岸恵子はセンター3コースからの戦いとなる。1Mは思い切りのいい走りをみせるだけに、まずは外マイで続くか。ドリーム戦の実績をみると2着が多いだけに、外マイから2M勝負に持ち込み、連下争いに加わってくるか。

 カドに構える木村光宏は、最近の丸亀では1着の比率が低下している傾向だ。しかし、それでいて前述のように3カドを使ったり、当地前回では「インガマシ」をみせるなど、奇策とも思える戦法も含め、勝てる条件を揃えてくる。差し当たりこのドリーム戦では、カドから自力で仕掛けてみせるか、岸恵子の攻めに乗って1Mに割り込むか、いずれ存在感は示してくれるだろう。

 S力ではここでも抜けている瀬尾達也は、木村光宏の動きをみてのハンドルになるか。それでも、完全な他力というより、むしろS力で内4艇に圧力を加え、1Mの展開を支配できる部分もある。データ的にはドリーム戦の出来高は一息だが、Sの鋭さから、自分に展開を向ける力はあるといえる。

 大外枠の平高奈菜は、まさかこの相手に大外から攻めていくようなことはせず、あくまれ冷静かつ機敏に展開を衝く構えだろう。左手にS巧者の瀬尾達也がいるだけに、この驚異の傘の下で虎視眈々と差し場を狙うはず。ドリーム戦での実績は無難なレベルだが、展開を衝いての連下争いなら十分に参加できる。

原稿及びデータ提供:艇友ニュース株式会社